【体験】初めての裁判傍聴~注意点と感想~

その他

人生の休憩中で平日昼間の時間帯を持て余していたとある日、
突然思い立って東京地裁へ行き裁判を傍聴してきました。

初めての傍聴で分からないことだらけで突撃した裁判所でしたが、無事初の傍聴成功!

今日は初めて裁判所で傍聴する方に向けて、注意事項と感想をご紹介します!

はじめに

裁判を傍聴する前日は、まず「どんな裁判を傍聴したいか」を決めておくことがおすすめです。
裁判所のホームページや裁判情報サイトで、スケジュールや裁判の内容をチェックしておくと当日スムーズ!
特に人気の裁判は混んだり抽選になることもあるので、早めに行くための計画も立てておきましょう。

各地の裁判所の傍聴券交付情報はこちら

準備するもの

服装

裁判を傍聴する際の服装は、基本的にフォーマルに近いきちんとしたスタイルがおすすめです。
特に厳しいドレスコードはありませんが、Tシャツやジーンズ、サンダルなどのカジュアルすぎる服装は避けた方が無難。
男性ならジャケットにシャツ、女性ならオフィスカジュアルのような服装が理想的です。
法廷は厳かな場所なので、派手な装飾や露出の多いスタイルは控えめに。シンプルかつ清潔感のある服装を心がけましょう!

持ち物

裁判の傍聴時に持っていくと便利なものは、筆記用具とメモ帳です。裁判の内容を記録しておくと、後で振り返りやすくなります。
スマホは電源をオフにする必要があるので、記録は手書きが基本です。
また、大きなバッグや荷物は邪魔になることもあるのでコンパクトな持ち物でまとめるとスムーズです。
しっかり準備して、集中して傍聴しましょう!

到着したら

裁判所に到着したら、まず入り口でセキュリティチェックを受けます。金属探知機を通るので、ポケットやバッグの中に金属類がないか確認しておきましょう。

入場後は、傍聴したい裁判がどこで行われているかを確認します。
私が訪れた東京地裁にはロビーにタブレット端末が用意されていて、その日行われる裁判の事件名や開廷時間などが簡単に検索できました

私は9:00に裁判所に到着しましたが、すでに多くの方が端末を使ってその日の裁判を検索していました。
1回の使用時間は5分になっていますが、混雑時はなかなかタブレット使用の順番がまわってこないので時間に余裕をもっていくようにしましょう!

傍聴の際の注意点

法廷内で傍聴する際には下記のようなルールが定められています。

法廷内で傍聴する際は,次の事項を守って下さい。

  1. 大きな物,危険物,棒,旗,プラカード,ヘルメット,ビラその他裁判官,又は裁判所職員から禁止されたものを持ち込まないこと
  2. はちまき,ゼッケン,たすき,リボン,腕章その他これに類するものを着用しないこと
  3. 服装を整え静粛にし,発言,放歌,拍手などの騒がしい言動をしないこと
  4. 許可を受けないで,写真を撮ったり,録音をしたりしないこと
  5. 法廷に入る前に携帯電話などの電源を切ること
  6. その他裁判官の命令,又は裁判所職員の指示に従うこと

以上の事項を守らないときは,入廷を禁じられ,又は退廷を命ぜられるほか,処罰されることがあります。

出典:裁判所

スマホはマナーモードではなく、必ず電源をOFFにしましょう!

トラブル防止のためにもルールは必ず守りましょう。

法廷は原則「立ち見禁止」となっています。
人気の裁判の場合は開始前から待ち列ができているので、開始時間15分ほど前には法廷の傍聴人入口前にいるのがいいと思います。

開廷中は途中退出や入出も可能で、開廷中も傍聴人の出入りがありました。移動したい場合は静かに行動するようにしましょう。

昼食事情~食堂とコンビニ~

東京地裁のB1には食堂とコンビニ、無料の休憩スペースがありました。

午前の裁判が12時に休憩になったとところでB1へ移動し、裁判所内の食堂を利用してみることに。
食堂前には券売機があり、現金のみ使用可能でした。
食券購入後はカウンターですぐに料理を受け取ることができます。

食堂の席数はあまり多くないので、昼時のピーク時には結構な長さの待機列が発生したり相席になることもあるようです。

私は冷やし肉そばを食べてエネルギーチャージ!
“冷やし”となっていましたが、お腹にやさしい常温で汁が濃く美味しかったです!
サッとご飯を済ませてロビーで午後の開廷時間を待ちました。

初めての傍聴を終えて

初めて法廷に足を踏み入れた時は「ドラマは忠実に法廷を再現しているんだな」と感じました。
そして、静かで厳かな雰囲気に圧倒されました。

開廷時刻が近づき、法廷内に警察官と共に被告人が入廷します。
被告人は腰縄と手錠で拘束されていました。
裁判長の「被告人、開錠してください」の号令で被告人の手錠が外されたのですが、静まり返った法廷内でガチャガチャという金属音が不自然なほど響き渡ります。
初めて傍聴席でその様子を目の当たりにした私の緊張感は最高潮でした。

この日は午前と午後の通しで行われた裁判を傍聴しました。
傍聴したのはニュースで大きく取り上げられた事件。
なんとなく内容は知っていましたが、いざ実際の裁判を傍聴するとニュースでは知りえない事件の内容が可視化され正直複雑な気持ちになりました。
しかし、裁判を傍聴してよかったと思います。

裁判の傍聴が趣味という方もいるようですが、今回実際に傍聴してみて言葉に表すのは難しいですが気持ちが分かりました。
また機会があれば裁判所で傍聴をしたいと思います。

さいごに

裁判傍聴は敷居が高いと感じている方は多いはず。
私は裁判所とは無縁の生活を送ってきていたので、現地へ向かう電車内で無事に裁判を傍聴できるか不安で仕方ありませんでした。
しかし実際に裁判所へ行ってみるとシステムも場所も分かりやすく、スムーズに傍聴に漕ぎ着けることができました!

今回は私が事前に調べたことや傍聴の感想を交えて記事を書いてみたので、誰かの参考になると嬉しいです。

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